「もし今夜、大きな地震が来たら子どもを守れるだろうか」と、ふと不安になることはありませんか。2024年の能登半島地震では、自宅が無事だったにもかかわらず、水道やガスが止まって自宅での生活が困難になった方がたくさんいました。「避難所には行けなかった」「何も準備していなかった」という声も多く聞かれました。

防災の備えは、完璧に揃えなくても始められます。まず何が必要か、優先順位を知ることから一緒に始めましょう。

まず知っておきたい「在宅避難」という考え方

防災というと、避難所に逃げることをイメージする方が多いかもしれません。でも実際には、自宅が安全な場合は「家で過ごしながら助けを待つ」在宅避難が推奨されることもあります。特に小さなお子さんがいるご家庭では、慣れない避難所よりも、住み慣れた家のほうが子どもも落ち着いて過ごせることが多いものです。

大切なのは、ライフラインが止まった状態でも家族が安心して過ごせるだけの備えをしておくことです。過去の震災データによると、電気は数日〜1週間程度で復旧が始まりますが、水道は1ヶ月近く、ガスは2ヶ月以上かかるケースもあります(東日本大震災・熊本地震の事例より)。まずは「電気・水道・ガスが止まった状態で3日間を乗り越えられる備え」を目標にしてみましょう。できれば7日分あると、さらに安心です。

非常食は何日分必要か迷う方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

在宅避難に必要な「5つの基本」

ソナエラボが、はじめての備えとして特に優先してほしいものをまとめました。

① 非常食

災害時は不安やストレスから、食事の満足感が心の安定に直結します。特にお子さんは、食べ慣れていないものを口にしにくいことが多く、「食べてくれない」という事態は親にとっても大きなストレスです。ふだんから食べているものに近い味のものを選ぶことが、長く備えを続けるコツでもあります。まずは3日分、余裕があれば7日分を目安に、主食・おかず・おやつをバランスよく揃えてみてください。

② 保存水

水は「飲むだけ」ではありません。歯磨き・手洗い・トイレを流すためにも必要です。一般的な目安は1人1日4リットル(飲料水として2リットル+生活用水1リットル+調理用水1リットル)。家族4人なら1日16リットルが必要になりますから、3日分で48リットルという計算になります。思ったより多く感じるかもしれませんが、少しずつ買い足していくだけで揃えられます。

③ 非常用トイレ

実は、過去の被災者アンケートで「もっとも困ったこと」の上位に必ず挙がるのがトイレ問題です。断水するとトイレが流せなくなります。マンションでは水圧がかかるため、断水時に無理に流すと汚水が逆流する危険もあります。非常用トイレ(携帯トイレ・簡易トイレ)は1人1日5回使用を想定して、家族の人数分×3日分を目安に備えておきましょう。

④ ライト

停電になると、夜は本当に真っ暗になります。懐中電灯でもよいですが、両手が使えるヘッドライトや、置いておくだけで部屋全体を照らせるランタンタイプが特に子育て家庭には便利です。小さなお子さんは暗闇をとても怖がることが多いので、明かりがあるだけで気持ちがずいぶん落ち着きます。電池式のほかに、手回し充電式もひとつあると安心です。

⑤ モバイルバッテリー

スマートフォンは、今や情報収集・家族との連絡・避難経路の確認など、災害時のあらゆる場面で必要なツールです。停電が続くとコンセントが使えなくなるため、大容量のモバイルバッテリーは現代の防災グッズとして欠かせません。容量の目安はスマホ2〜3台分を充電できる10,000mAh以上が理想です。

防災バッグとして持ち出す場合の中身については、こちらの記事も参考になります。

現代生活だから、これも忘れずに

スマホ社会になったことで、新しい備えが必要になっています。
まず現金です。停電中はキャッシュレス決済が使えないことがあります。普段から小銭を含む現金を自宅に少し確保しておきましょう。次に処方薬とお薬手帳です。お薬手帳はアプリでデジタル管理しておくと、スマホさえあれば情報を確認できます。持病のある方や定期的に薬を飲んでいるお子さんがいるご家庭は、薬の予備を少し余分に備えておくことも大切です。

わが家に「+α」するもの — 家族構成別チェックリスト

基本セットに加えて、家族の状況に合ったものを少しずつ足していきましょう。

赤ちゃん・小さなお子さんがいるご家庭
液体ミルク・使い捨て哺乳瓶・離乳食・おむつ・お気に入りのぬいぐるみやおもちゃ(不安を和らげるために重要です)・子ども用の着替えを多めに。

女性のいるご家庭
生理用品・使い捨て下着・ウェットシート・スキンケアの最低限のアイテム。
ストレスの多い避難生活でいつも通りのケアが心の支えになります。

高齢のご家族がいるご家庭
常備薬の予備・お薬手帳のコピー・補聴器の予備電池・大人用おむつや介護用品・履きやすいスリッパ。

ペットがいるご家庭
フードと水3〜7日分・ペット用トイレ用品・普段使っているケージ・ストレス軽減のためのお気に入りのおもちゃやタオル。

家族構成に合わせた備蓄の考え方は、チェックリスト形式でまとめた記事もあります。

今日からできる、家族を守るソナエ

全部一度に揃えなくて大丈夫です。まず1つ、今日できそうなものから始めてみてください。保存水をひと箱買うだけでも、立派な備えの第一歩です。ソナエラボでは、はじめての備えに迷わないよう、必要なものをセットにした防災セットをご用意しています。「何から選べばいい?」と感じたら、ぜひセット商品から始めてみてください。いつもの暮らしの中に、もしもの安心を少しずつ育てていきましょう。

必要なものをまとめて揃えたい方は、防災セットもチェックしてみてください。