台風が来る前にやっておくことを、あなたはいくつご存じですか。「まだ遠いから、明日から準備しよう」と思ったことはありませんか。気象庁のデータによると、日本には年間平均で約11個の台風が接近しており、上陸するものも毎年複数あります。地震と違い、台風は数日前から接近がわかります。「来るとわかっている」からこそ、事前に動くことがご家族を守る最大の備えになるのです。

なぜ台風は「来る前の備え」がこれほど大切なのでしょうか

台風の被害は主に3つ、強風による飛来物の衝突・大雨による浸水や河川氾濫・沿岸部の高潮で、いずれも最接近時に集中します。嵐の中では窓を開けることも外出も危険になるため、「来てから動こう」では手遅れになりがちです。地震と異なり、台風は2〜3日前から進路と勢力が予報されます。この「備える時間がある」という強みを活かし、落ち着いた状態で準備を整えることが基本姿勢です。「大げさかな」と感じるくらいの早め行動が、いざという時のご家族の安全につながります。

ハザードマップで「自分の地域のリスク」を確認しておく

台風への備えで最初に取り組みたいのが、ハザードマップの確認です。浸水想定エリア・土砂災害危険区域・高潮リスクなどが記されており、「自分の家がどのエリアか」を把握しておくだけで、避難情報が出た際の判断が格段に速くなります。川の近くや低地でも「うちは安心」と思い込んでいるケースがあるため、必ず確認を。市区町村のウェブサイトや紙の冊子で閲覧できます。台風シーズン前の6月頃までに家族で一度確認しておきましょう。また、気象庁の公式サイトや自治体のSNSをフォローするなど、情報源を複数持っておくことも冷静な行動につながる大切な準備です。

地震や停電など台風だけでなく、日常の備えを全体的に確認したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

台風前日までに済ませておきたい「家の外まわりの片付け」

台風の強風は、植木鉢や物干し竿など、普段何気なく外に置いているものを簡単に飛ばしてしまいます。例えば、飛んだものが窓ガラスに当たったり、近隣の方に当たったりする事故も、台風のたびに各地で報告されています。「うちには大した荷物は外に出していない」と思っていても、意外と見落としているものはあるものです。したがって、台風が接近する前日までに、以下の項目をひと通り確認しておきましょう。

・植木鉢・プランターは室内か物置に移動する
・物干し竿は外して固定するか、室内に収納する
・自転車は倒れないよう固定するか、室内に移動する
・ガーデン家具や子ども用おもちゃなど、飛ばされやすいものを片付ける
・排水溝・雨樋のつまりを事前に取り除いておく
・窓の雨戸やシャッターの動作確認をしておく

これらの作業は、風が穏やかなうちにしかできません。また、台風が近づいてから動こうとしても、強風の中での屋外作業は非常に危険で、最悪の場合は怪我につながります。「まだ来ていないから大丈夫」と後回しにせず、天気が良いうちに一つひとつ確認することが、ご家族と近隣の方を守ることにつながります。

台風に備えた防災グッズをまとめてそろえたい方は、こちらからご確認いただけます。

「いつ避難するか」を家族で前もって話し合っておく

台風時の避難は、嵐が来る前に動くことが最重要です。浸水や土砂崩れは最接近前後に集中し、避難指示が出る頃にはすでに外出が危険な状態になっていることも。だからこそ「避難準備情報が出たら早めに動く」という判断を、家族で事前に共有しておきましょう。小さなお子さんや体の不自由なご家族がいる場合は特に、移動に時間がかかります。「どこへ・いつ・どうやって」を決めておくことが大切です。また、最寄りの避難所の場所・所要時間、学校や保育園の対応も台風シーズン前に確認を。台風は来ることが事前にわかります。したがって、穏やかな今のうちに決めておくことが、最善の備えです。

避難時に持ち出す防災バッグの中身と重さについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

台風に備えておきたい「家族の連絡ルール」

台風が接近する時間帯に、家族全員が同じ場所にいるとは限りません。ときに、お子さんが学校や保育園にいる間に台風が来ることも、パートナーが仕事中のこともあります。台風時は電話回線が混み合い、連絡がとりにくくなることがあります。「連絡がとれなくなった時にどうするか」を事前に決めておくことがとても大切です。いざという時に慌てないために、台風シーズン前に以下のことを家族で確認しておきましょう。

・学校・保育園が急に休みになった場合の対応を決めておく
・連絡がとれない時のための「集合場所」を家族で決めておく
・緊急連絡先(祖父母・親戚・近くの知人など)を登録しておく
171(災害用伝言ダイヤル)の使い方を家族で練習しておく

171(災害用伝言ダイヤル)は、電話がつながりにくい状況でも録音メッセージで家族に安否を伝えられるサービスです。また、毎年3月1日や9月1日に体験利用ができますので、まだ試したことがないご家族はぜひ一度練習してみてください。

まとめ|台風への備えは「来る前」から始められます

台風が来る前にやっておくことは、どれも難しいことではありません。ハザードマップの確認、外まわりの片付け、避難タイミングの共有、家族の連絡ルールの確認。ひとつひとつは小さな行動ですが、それが積み重なることでご家族の安全をしっかり守ることができます。地震と違い、台風は来ることが事前にわかります。「近づいてから動こう」ではなく、「今のうちに決めておこう」という心がけが、いちばん確かな備えになります。台風シーズンを迎える前に、今日から一歩ずつ始めてみてください。

今日から備えを始めたい方は、防災セットをまとめてチェックしてみてください。