赤ちゃんがいる家庭の防災準備は、大人だけの備えとはまったく異なります。赤ちゃんは自分の言葉で不安や不快を伝えることができません。食事も睡眠も体温管理も、すべてご両親のサポートが必要です。内閣府の防災資料でも、乳幼児は気温や衛生環境の変化に特に弱い存在として位置づけられています。「なんとかなるだろう」という備えでは、赤ちゃんを守りきれないことがあります。だからこそ、赤ちゃんに特化した準備を今のうちから整えておくことが大切です。

赤ちゃんのいる家庭が災害時に直面する「3つの課題」

災害が起きた時、赤ちゃんのいるご家庭が最初に感じるのは「いつものルーティンが崩れる」という現実です。授乳の時間、おむつ交換、昼寝のサイクル。赤ちゃんの生活はルーティンで成り立っていますが、断水・停電・避難という状況では、その「いつも通り」がいっさいできなくなることがあります。したがって環境の変化を敏感に感じ取った赤ちゃんが、泣き止まない・眠れないという状態になることは珍しくありません。

次に直面するのは「道具がなければ何もできない」という課題です。赤ちゃんの食事はミルクや離乳食であり、お湯・清潔な哺乳瓶・レトルトの離乳食がなければ与えることができません。断水中に哺乳瓶を洗えない、停電でお湯が沸かせないという状況は、十分に起こりえます。

そして3つ目が「ご両親自身の疲弊」です。赤ちゃんの世話は平時でも体力と精神力を使います。そこに災害のストレスが重なると、親自身が限界を超えてしまうことがあります。赤ちゃんがいる家庭の防災準備は、「赤ちゃんを守るための備え」であると同時に、「親が余裕を持って動けるための備え」でもあるのです。

授乳とミルク・離乳食の備えを今のうちに整えておく

赤ちゃんは体温調節が苦手です。暑さでは熱中症、寒さでは低体温症のリスクが高く、停電でエアコンが止まると直撃します。夏の停電時は、保冷剤をタオルに包んで首や脇に当てましょう。子ども用体温計を手の届く場所に置き、こまめに確認を。一方、冬場はアルミブランケットが有効です。赤ちゃんを包むだけで体温の放散を防げ、省スペースで備えやすいアイテムです。また、いつも使っているおくるみやブランケットを持ち出し袋に入れておくことをおすすめします。慣れない避難先でも、いつもの匂いがするものがそばにあると、赤ちゃんが落ち着きやすくなります。

液体ミルクや使い捨て哺乳瓶など、赤ちゃん向けの防災グッズはこちらからご確認いただけます。

おむつ・衛生用品は「多め」に備えておくことが大切です

ストレスや環境の変化は、赤ちゃんの排泄にも影響します。普段よりもおむつの使用枚数が増えることがあるため、余裕を持って備えておくことが必要です。また、断水中はおしりをしっかり洗えないため、おしりふきの消費量も大きく増えます。次のリストを参考に、目安量を確認しておいてください。

・おむつは1日の使用枚数×7日分を目安に備えておく
・おしりふきは普段使っている量の2倍を目安に準備する
・おむつの処理用ビニール袋を多めにストックしておく
・赤ちゃん用の除菌ウェットシートも別に用意しておく
・おむつかぶれ対策として、赤ちゃん用保湿クリームも加えておく

断水が長引くほど、衛生管理の難しさは増していきます。おしりふきは赤ちゃんの体を拭く際にも使えるため、枚数を多く備えておくほど安心です。おむつ処理用のビニール袋も、避難所での生活では意外なほど重宝します。

赤ちゃん以外の家族分も含めた防災備蓄の目安については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

赤ちゃんの体温管理と睡眠環境を守る準備をする

大人に比べて、赤ちゃんは体温調節が苦手です。暑さでは熱中症、寒さでは低体温症のリスクが高く、停電でエアコンが止まると直撃します。夏の停電時は、保冷剤をタオルに包んで首や脇に当てましょう。子ども用体温計を手の届く場所に置き、こまめに確認を。一方、冬場はアルミブランケットが有効です。赤ちゃんを包むだけで体温の放散を防げ、省スペースで備えやすいアイテムです。また、いつも使っているおくるみやブランケットを持ち出し袋に入れておくことをおすすめします。慣れない避難先でも、いつもの匂いがするものがそばにあると、赤ちゃんが落ち着きやすくなります。

赤ちゃん専用の「持ち出し袋」をひとつまとめておく

いざ避難するとき、赤ちゃんのものを一から探している時間はありません。普段のマザーズバッグとは別に、赤ちゃん専用の持ち出し袋を用意しておくことで、いざという時にすぐ手が届くようになります。「すぐ持って逃げられる1〜2泊分」をひとつのバッグにまとめておくのがおすすめです。バッグは玄関や寝室のそばに置いておきましょう。以下を参考に、中身を確認してみてください。

・液体ミルク(常温保存できるもの)と使い捨て哺乳瓶
・おむつ(2日分)とおしりふき(多め)
・着替え(2〜3セット。季節に合わせて調整する)
・いつも使っているおくるみとお気に入りのおもちゃ1つ
・子ども用体温計・常備薬・母子手帳のコピー
・赤ちゃん用の保湿クリームとビニール袋

中身は季節が変わるたびに必ず見直してください。ミルクや食品の消費期限も半年に1度は確認する習慣をつけておくと、いざという時に使えないものが入っているという事態を防ぐことができます。

防災バッグの中身や持ち出し時の重さのバランスについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ|赤ちゃんがいる今だからこそ、備えておけます

赤ちゃんがいる家庭の防災準備は、「何かあってから」では間に合わないことがあります。食事の確保、おむつと衛生用品の備え、体温管理、そして専用の持ち出し袋の準備。どれも今のうちに整えておくことができる備えです。全部いっぺんに揃えなくても大丈夫です。まず一つ、今日できることから始めてみてください。赤ちゃんが笑顔でいられる環境を守るために、ご家族の安心のために、ソナエラボはそのお手伝いをします。

赤ちゃんがいるご家庭の備えをまとめてそろえたい方は、ソナエラボの防災セットをチェックしてみてください。