





消火器をイメージした時に浮かんだ言葉は、ヒーローだった。そこから時代を遡り、現在の消防署、消防団に繋がる江戸の火消しの文化に辿りついた。火事と喧嘩は江戸の華と言われるほど、火事が多かった江戸の町。纏を高く揚げ、炎に立ち向かう姿は、まさに粋なヒーロー。火消しのシンボルである纏と、粋な心意気を現代の消火器に図形として落とし込んだ。強い精神力と美意識、そして勇ましい火消したちへの敬意を込めて。
Artist

石橋 陽子
Yoko Ishibashi
美術作家
言葉が世界を表現しているように、図形も世界を表していると考え、身近な物から遠い宇宙、目に見えない心までも、手法にこだわらず、図形・点・線のフォルムを使いミニマルに表現する。世界共通で認識された誰もが使える図形を、自分のフィルターを通して、心地よいバランスを探しながら、言葉を紡ぐようにあたらしい「かたち」へ変換し、見る側の想像力の喚起へと繋いでいる。
